
2026.10.05
「英検を受けるのは初めてで、何から準備すればいいのか分からない」
「『5級は簡単だから飛ばしていい』と聞いたけれど本当?」
「そもそも小学生のうちに英検を取って、何の役に立つんだろう」
小学生のお子さんに英検5級を受けさせようと考えると、こんなふうに迷うことはありませんか?
ハピクル英語塾では、英検5級は飛ばさずに受けたほうがいいと考えています。
たしかに英検5級は、単語とリスニングがしっかりできていれば、小学生でも十分に合格できる級です。だからこそハピクル英語塾では、合格したかどうかと同じくらい、どのように合格したかを大切にしています。並べ替え問題を文法で解いて英検5級に合格できれば、そのあとの4級・3級、そして中学の英語につながるからです。
この記事では、小学生の英検5級について、受ける意味と試験の中身、押さえておきたい4つの品詞、勉強法、初めての英検で準備しておくこと、そして合格したあとに確かめたい3つのことを整理します。
「5級は簡単だから、4級から受けたい」という声は、ハピクル英語塾でもとくに中学1年生からよく聞きます。それでもハピクル英語塾では、英検5級は飛ばさずに受けたほうがいいと考えています。
英検協会は、英検5級を「英語の学習を始めて最初の目標となる級」としています。そして3級を「5級・4級で習得してきた基礎力の集大成の級」としています。英検5級で身につける単語と文法が、そのまま4級・3級の土台になるということです。
ハピクル英語塾では、英検5級で学ぶ内容をしっかり身につけておくと、中学に入ったときに英語が楽に感じられると考えています。英検5級は、中学1年生で習う英語が中心だからです。
ただし、英検5級を受ける意味があるかどうかは、どのように合格したかで変わります。単語とリスニングだけで合格できるなら、5級は飛ばしてもいいように思えるかもしれません。でも、並べ替え問題を文法で解いて5級に合格していれば、4級・3級に進んだときに大きな差になって表れます。その違いを、このあと順に見ていきます。
英検協会は2025年11月に、5級よりやさしい「6級」「7級」を2026年度第3回の検定から新しく設けると発表しました。ただ、2026年7月31日には、導入の時期を延期すると発表しています。新しい時期はまだ決まっていません。
そのため、いまも英検は5級が最初の級です。6級・7級の新設を待つより、お子さんの今の力に合っていれば、英検5級を目標にしてみてください。英語を習いはじめたばかりで、合格・不合格のある試験がまだ不安なお子さんには、合否のない英検Jr.という方法もあります。
英検5級のレベルは、英検協会によると、およそ中学初級程度です。試験はリーディング(25分)とリスニング(約20分)で、合否はこの2つで決まります。
| 試験 | 時間 | 問題の形 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 25分 | 短い文や会話に合う語句を選ぶ | 15問 |
| 会話文に合う文や語句を選ぶ | 5問 | ||
| 日本文に合うように語句を並べかえる | 5問 | ||
| リスニング | 約20分 | 会話の最後の発言への応答を選ぶ | 10問 |
| 会話の内容についての質問に答える | 5問 | ||
| 英文を聞いてイラストに合うものを選ぶ | 10問 |
スコアは、リーディングとリスニングに均等に配分されています。スピーキングテストもありますが、受けるかどうかは自由で、英検5級の合否には関係しません。
この表を見ると、50問のうち半分の25問がリスニングです。リーディングの25問のうち20問は、文や会話に合う語句や文を選ぶ問題で、並べかえる問題は5問しかありません。
だからハピクル英語塾では、英検5級は単語とリスニングがしっかりできていれば合格できると考えています。ハピクル英語塾でも、2023〜2025年度に英検5級を受けたのは小学4〜6年生で、合格率は98〜100%でした。
でも、合格できることと、英語のきまりが分かっていることは同じではありません。その違いが表れるのが、次の並べ替え問題なんです。
並べ替え問題は、英検協会の呼び方では「日本文付き短文の語句整序」です。日本語の文に合うように4つの語句を並べかえて、1番目と3番目にくるものの組み合わせを、4つの選択肢から選びます。
1番目と3番目の組み合わせを選ぶ形なので、全部の順番が分かっていなくても、選択肢をしぼって正解できることがあります。
それでもハピクル英語塾では、並べ替え問題こそ、文法をしっかり理解しているかどうかが表れる問題だと考えています。単語の意味が分かっていても、どの語がどの順番に並ぶのかという文法のきまりが分かっていないと、自分の力で正しい順番にはできないからです。
例で見てみます。英検5級の並べ替え問題と同じ形で、ハピクル英語塾が作った問題です。
問題:私の犬は、いすの下にいます。
( ① under ② is ③ dog ④ the chair )
My __ __ __ __ .
1番目と3番目の組み合わせ:1 ③─① 2 ②─④ 3 ③─④ 4 ①─②
▼
① だれが? → dog(ものの名前=名詞)
▼
② どうしている? → is(いる=be動詞)
▼
③ どこに? → under the chair(場所を表す前置詞+名詞)
▼
答え:My dog is under the chair.(1番目=③ dog、3番目=① under なので、正解は1)
日本語の「いすの下に」は「いす」が先にきますが、英語では前置詞の under が先にきて、under the chair になります。このきまりが分かっていれば、なぜこの順番になるのかを説明できます。
品詞は、単語の役割のことです。ハピクル英語塾では、単語を覚えるなら、意味と品詞をワンセットで覚えることをすすめています。英検5級で押さえておきたい品詞は、次の4つです。
| 品詞 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 名詞 | ものや人の名前 | dog・school・mother |
| 動詞 | 動きや状態 | play・like・is |
| 形容詞 | ものや人の様子 | big・happy・new |
| 前置詞 | 名詞の前に置いて、場所や時を表す | in・on・under・at |
とくに前置詞は、意外と分かっていない子が多く、英検5級の並べ替え問題でよく出ます。ハピクル英語塾では、前置詞が分からないまま英検5級に合格してしまう小学生が多いと感じています。
この4つの品詞が分かっていると、上の例のように「だれが」「どうしている」「どこに」と考えながら、英語を並べる順番を決めやすくなります。お子さんが単語を覚えるときは、「これは名詞かな?動詞かな?」と一緒に確かめてみましょう。
英検5級に合格すると、「次は4級」と進みたくなりますよね。ただ、ハピクル英語塾では、英検5級にぎりぎりで合格した子は、次の4級で苦労しやすいと考えています。理由は2つです。
さらに3級からはライティング(英作文)と面接が加わり、2024年度からはライティングにEメールの返信を書く問題も加わりました。英検協会は3級を「5級・4級で習得してきた基礎力の集大成の級」としています。自分で英文を組み立てる力が問われるので、英検5級の段階で文法が分かっているかどうかが、3級で大きな差になります。
実際に、英検5級や4級を持っていても、「I have not a pen.」(正しくは「I don’t have a pen.」)のように書いてしまう子は少なくありません。
ハピクル英語塾では、級の高さよりも、基礎の文法が分かっているかどうかを大切にしています。ハピクル英語塾には、英検5級のまま学校のテストで95点を取った中学1年生がいます。その生徒の友達は準2級を持っていましたが、学校のテストは80点でした。
だからこそ、英検5級では、満点に近い点数が取れるところまで基礎を固めておくことをおすすめします。
小学生が英検5級を受けるときは、次の4つを意識すると、合格の中身まで確かめながら勉強を進められます。
英検5級の単語は、単語帳を1冊決めて覚えます。ハピクル英語塾では、旺文社の『英検5級 でる順パス単』をすすめています。覚えるときは、次の3つのステップで進めます。
英検5級の単語帳には、およそ600語がのっています。全部を同じようにくり返すと時間がかかるので、×印と※印の単語を優先して復習します。
あわせて、名詞か動詞かといった品詞も確かめます。並べ替え問題で、どの語をどこに置くかを考える手がかりになるからです。
単語・文法・リスニングの勉強法は、ハピクル英語塾の中山先生が動画でも解説しています。
【英検5級 完全攻略】小学生でも合格!単語・文法・リスニング3本柱の勉強法(ハピクル英語塾 YouTube)
英検協会のホームページでは、英検5級の過去1年分(3回分)の問題を見ることができます。家で練習するときは、リーディングは本番と同じ25分で、時間を測って解きます。自己採点は正確に行い、間違えた問題に丸をつけないようにします。
ハピクル英語塾では、家での練習を本番と同じようにやっていないと、本番で点数が下がりやすいと考えています。
合格点まであと少し足りなかったときは、語句を選ぶ問題か、並べ替え問題か、リスニングか、どの分野で点を落としたのかを分けて確かめます。弱い分野が分かったら、その形の問題をくり返し解き、解説を読んで、なぜその答えになるのかを理解します。過去問は1回解いて終わりにせず、やりきることが大切です。
並べ替え問題を解いたら、お子さんに「どうしてこの順番になるの?」と聞いてみてください。上の例なら、「『だれが』は dog、『どうしている』は is、『どこに』は under the chair」と説明できれば、文法で解けています。
問題を解きながら、なぜその答えになるのかを自分で説明するように促された人は、そうでない人より学習の成果が高かった、という研究があります。(Bisra ら, 2018/64の研究報告をまとめた分析。小学生を対象にした10の研究でも効果が見られました)教科は算数や理科が中心ですが、外国語の文法を学ぶ研究も含まれています。
英検は年に3回あります。申し込み方は、次の3つです。
申し込み方によって、試験日や会場、検定料が変わります。個人で申し込んだ場合、試験会場は、申し込みの締め切りのあとに郵送される一次受験票で知らされます。なお、英検5級は、コンピューターで受ける「英検S-CBT」では受けられません。
個人で申し込んで本会場で受ける場合、当日の持ち物は次のとおりです。
4級・5級は、3級以上と違って、身分証明書や写真は要りません。本会場へは公共交通機関で向かいます(車での送り迎えはできません)。
本会場では、保護者の方は試験が始まる5分前まで教室に入り、解答用紙の名前などの記入を手伝えます。保護者の控室はないので、終わったあとの待ち合わせ場所を、お子さんと先に決めておくと安心です。
学校や塾で受ける場合(準会場)は、受験票がありません。試験の日時や集合場所、持ち物は、申し込んだ学校や塾に確認してください。
英検に合格すると、お子さんは「やればできるんだ」という達成感を得られます。ハピクル英語塾の小学生クラスでも、英検5級を受け終えた子が英検にとても前向きになることが多く、なかには4級を早く受けたくて予定より受験を前倒しした生徒もいました。最初の合格が、次の級に向かう力になるんです。
だからこそ、「勉強しなさい」と言うより、お子さん自身が「英検っていいな」と思えるようにしてあげることが大切だと、ハピクル英語塾では考えています。
そのうえで、4級に進む前に、次の3つを確かめてみてください。
3つとも当てはまれば、4級に進んでよいタイミングだと、ハピクル英語塾では考えています。当てはまらないところがあれば、英検5級の問題に戻り、品詞をもう一度勉強し直してから4級に進みます。遠回りに見えても、そのほうが4級・3級の合格に近づきます。
ハピクル英語塾は、千葉県八千代市を中心に、京成大久保校・八千代中央校・八千代台校の3校舎がある英語専門塾です。
小学生の授業では、まず会話のテキストを使って、会話を聞き、声に出します。そのあとハピクル英語塾のオリジナル解説プリントで、文法を説明します。たとえば会話の中に s の付いた動詞が出てきたら、なぜ s が付くのかをそこで扱います。理由が分かったら、文法の問題演習に進みます。
この流れだからこそ、話せるようになり、文法も分かって、学んだことが定着すると、ハピクル英語塾では考えています。英検5級に合格していても、品詞が分かっていなければ、もう一度勉強し直してから4級に進むことをすすめています。
ハピクル英語塾では、合格しそうな子だけを選んで英検を受けさせることも、全員に同じ級を一律に受けさせることもしていません。一人ひとりの今の力を見極め、その力より少し上の級を目標にカリキュラムを組みます。
英検に向けては、いつまでに何をするのかが分かる保護者サイン表を使い、単語帳と問題集を進めます。保護者の方にもチェックしていただけるので、お子さんの弱いところがご家庭でも分かります。
ハピクル英語塾の英検の合格率は、次のとおりです。
| 級 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|
| 5級 | 98%(小4〜6) | 100%(小4〜6) | 100%(小4〜6) |
| 4級 | 98%(小5〜6・中1〜2) | 95%(小5〜6・中1〜2) | 100%(小5〜6・中1) |
| 3級 | 97%(小6・中1〜3) | 94%(小6・中1〜3) | 100%(中1〜2) |
| 準2級 | 98%(中2〜3) | 100%(中2〜3) | 100%(中3) |
※( )内は受験した生徒の学年です。
ハピクル英語塾では、英語を習ったことがない小学生のために、12月に新しいクラスを開きます。
※もちろん、英語経験者も大歓迎です。
英語を習ったことがないお子さんも歓迎です。英検では、5級をはじめとして、一人ひとりに合った級を目標にしていきます。
無料体験授業で、実際の授業を見ていただけます。対象学年やクラスの最新情報は ハピクル英語塾の公式サイト でご確認ください。英語をこれから始める場合は、小学生の英語は何から始める?4つの段階と、今やるべきことの見つけ方 も参考にしてください。地域ごとの塾の選び方は 八千代台で塾を探すなら、八千代中央駅で塾を探すなら で紹介しています。
小学生の英検5級について、お伝えしたいことは5つです。
英検5級は、小学生が最初に目指しやすい級です。どのように合格したかまで確かめておけば、その合格が4級・3級、そして中学の英語につながります。
ハピクル英語塾で英検5級を受けた生徒は、2023〜2025年度ともに小学4〜6年生でした。英検協会は英検5級を「およそ中学初級程度」としています。学年よりも、お子さんの今の力に合っているかどうかで決めることが大切です。
小学生が英検を嫌がるいちばんの理由は、合格・不合格があることだと、ハピクル英語塾では考えています。不安なときは、英検5級の前に英検Jr.を受けてみる方法もあります。英検Jr.は合格・不合格のないテストで、成績は正答率で表示されます。
4級に進む前に、並べ替え問題でなぜその順番になるのかを説明しながら解けるか、名詞・動詞・形容詞・前置詞の4つの品詞が分かっているかを確かめてください。分かっていない品詞があれば、もう一度勉強し直してから4級に進むことをおすすめします。
英検5級のスピーキングテストは、受けるかどうかを自由に選べるテストです。リーディング・リスニングの試験結果に関係なく受けられ、5級の合否にも影響しません。スピーキングテストには別に合否が出るので、話す力を確かめたいときに受けてみるとよいでしょう。
単語とリスニングをしっかり練習すれば、家での勉強でも英検5級に合格することはできます。ただ、なぜその順番になるのかという文法の説明は、ご家庭でいちばん教えにくい内容です。お子さんが、並べ替え問題でその順番になる理由を説明できないときは、文法を説明してくれる先生に相談するのも一つの方法です。
情報の論拠
そのほかは、英語学習の一般的な知見と、ハピクル英語塾の指導方針・授業内容、ハピクル英語塾の英検の合格率と12月開講クラスの内容、塾長のnote、ハピクル英語塾のYouTube動画、教室長へのヒアリングをもとにした指導現場の実感によります。
※本記事は2026年10月時点で確認できた公開情報と研究をもとに作成しています。教室の詳細や最新のクラス編成は公式サイトでご確認ください。