2026.05.27

個別指導塾で英語が伸びない理由|「できない子ほど集団+補習」が現場の答え

はじめに:その個別指導塾、本当に英語の成績は上がっていますか?

「個別指導塾に半年通わせているのに、英語の点数が上がらない」
「先生は『よく頑張っていますよ』と言うけれど、テストの結果は変わらない」
「うちの子は特別なのかと思ったら、周りの子も個別塾で英語が伸びていない」
「個別から集団に切り替えたら、本当に伸びるの?」

——個別指導塾に通うお子さんを持つ保護者から、毎月のように聞く悩みです。

「うちの子はできないから個別がいい」「個別なら丁寧に見てもらえる」——多くの家庭が、こう信じて個別指導塾を選びます。それは間違いではありません。個別指導は、合う子にとっては最高の選択肢です。

ですが、英語に限っては、個別指導塾が必ずしも”できない子”に合うとは限りません。むしろ「できない子ほど集団授業+補習が合う」——これが、塾講師歴15年以上の田中先生(ハピクル英語塾代表)が現場で出した結論です。

この記事では、なぜ個別指導塾で英語が伸びないのかを3つの構造的な原因から整理し、保護者が次に取るべき一手を提示します。

関連:英語の成績の伸ばし方全体については 中学生の英語、成績の上げ方|「教科の階段」のどこでつまずいているかを見つけて、そこから学び直す方法 の記事もあわせてご覧ください。

「うちの子だけじゃない」── 個別指導塾で英語が伸びない子の共通点

個別指導塾で英語が伸びない子のサイン4つ:半年通っても点数横ばい・文の組み立てができない・同じミスを繰り返す・英検は単語暗記だけ

まず、保護者によく抱えてもらうこの不安に答えておきます。

個別指導塾で英語が伸びない子は、決して「うちの子だけ」ではありません。 ハピクル英語塾には、個別指導塾から切り替えてくる中学生が毎年一定数います。共通する状況はだいたい同じです:

  • 通塾期間:半年〜1年以上
  • 月謝:個別だけで月3〜5万円
  • 成績の変化:横ばい、または微減
  • 保護者の感覚:「先生は親切」「子どもも嫌がっていない」「でも結果が出ない」

つまり、塾も先生も子どもも、悪くない。それなのに伸びない。原因は、もっと構造的なところにあります。

なぜ個別指導塾で英語が伸びにくいのか:3つの構造的原因

個別指導塾で英語が伸びにくい3つの構造的原因:時間の罠(実質40分)/大学生アルバイトの指導力/積み上げ型と細切れ時間

原因①:時間の罠 ── 「80分の授業」は実質40分

最初に押さえておきたい事実です。

多くの個別指導塾は 「1対2」または「1対3」 の形式を取っています。これは「個別指導」と呼ばれますが、先生が1人で2〜3人の生徒を交互に見ている形式です。

仮に80分の授業で1対2なら、生徒一人あたりの実質的な指導時間は40分前後。1対3なら約27分。しかも、学年や教科が違う生徒と交互に進めるケースも多く、先生は毎回「次は中2の英語、次は中3の数学」と頭を切り替えています。

ハピクル英語塾 京成大久保校の教室長、田中先生の現場感は、こうです:

「プロの講師でさえ、本当に時間がないんですよ。1対2の個別で、片方が中1の英語、片方が中3の数学、80分を交互に。プロでもまともに見切るのが厳しい時間です。」

40分という時間は、一見短くないように見えます。でも、英語の苦手な子の基礎を立て直すには、圧倒的に足りない——これが現場の感覚です。

補足:「1対1(完全マンツーマン)」の個別指導塾なら、時間の罠は大きく軽減される

ここまでの話は、「1対2」「1対3」形式の個別指導塾の場合です。「1対1(完全マンツーマン)」を打ち出している個別指導塾であれば、講師の解説時間を独占できるので、この「時間の罠」は大幅に軽減されます。苦手単元を一から丁寧に積み直してもらうサポートも、現実的に期待できます。「うちの子の苦手を、講師に時間を割いて丁寧にサポートしてほしい」というご家庭にとっては、1対1専門の個別指導塾は十分に有力な選択肢で、しっかり伸びるお子さんも多くいます。

ただし、1対1専門の個別指導塾は、講師1人あたりの生徒数が少なくなる分、月謝も1対2〜3形式に比べてかなり高くなるのが一般的です(週1回・月数万円規模になることも珍しくありません)。家計と相談しながら、長く通い続けられるかを見極めたい価格帯です。

一方、「個別」を看板にしていても1対2〜3形式の塾を月謝の手頃さで選んだ場合、保護者が想像する「つきっきりサポート」とは実態にズレが生まれやすくなります。塾を比較するときは、まず「1対1なのか、1対2〜3なのか」を確認するだけでも、ミスマッチを大きく防げます。

本記事のここから先で扱うのは、ボリュームゾーンである「1対2〜3形式」の個別指導塾で、英語が伸び悩んでいるケースについてです。

原因②:英語は積み上げ型 ── 細切れ時間では建て直せない

英語の特性をひとことで言うと、「教科の階段」です。

  • 中1のbe動詞と一般動詞の区別ができていないと、中2・中3の進行形・受け身・現在完了など、動詞を使うほぼすべての文で同じところで間違える
  • 中1の3単現のSが抜けていると、中2・中3でも同じ間違いを繰り返す
  • 中2の文法事項が定着していないと、中3の関係代名詞・分詞では太刀打ちできない

英語が苦手な子は、ほぼ全員が中1のどこかで段が抜けています。これを立て直すには、ある程度まとまった時間をかけて、順番に積み上げ直す作業が必要です。

ところが個別指導の1コマ40分では、「この単元の質問だけ」「この問題集だけ」と細切れの対応になりがちです。「中1の3単現から戻ってまとめて積み直す」という、英語の苦手な子に最も必要な指導が、構造的にしづらいのです。

英語の階段については 英語は階段のような科目だ!中1の2/3が落ちこぼれる!?3単現のS で詳しく解説しています。

原因③:英語ほど指導力が問われる教科はない ── 大学生アルバイトが担当する現実

これは保護者にあまり知られていない事実ですが、多くの個別指導塾では、大学生アルバイトが指導を担当しています

数学や理科のような演習中心の教科であれば、答えを示しながら教えるスタイルでもある程度成果は出せます。しかし英語は違います。

  • 「なぜここで前置詞のinを使うのか」
  • 「なぜ3単現のSがつくのか」
  • 「なぜここに関係代名詞のwhichを入れるのか」

——こうした「なぜそうなるのか」を、生徒の理解レベルに合わせて翻訳できる指導力が求められます。これは経験豊富な英語専任の講師でも難しい仕事です。

つまり、英語が伸び悩んでいる中学生にとって本当に必要なのは、「教科書の答えを示してくれる人」ではなく、「なぜそうなるのかを、その子が分かる言葉で言い直してくれる人」です。これは、英語の指導経験を積んだ講師でないと難しい仕事で、たとえ熱心な大学生であっても、自分が自然に理解できてしまっている文法を「分からない子の目線で翻訳する」のは、想像以上に高度なスキルが要ります。

これは個別指導塾を貶めているのではなく、英語という教科の指導が、それほど高度なスキルを要するということです。指導形態の問題というより、英語という教科の特性と、指導者に求められるスキルの構造的なズレが、英語が伸び悩む原因のひとつになっています。

「個別=丁寧」は本当か?── 業界の常識と現場のギャップ

塾業界では、「個別指導は丁寧に見てもらえる」「自分のペースで進められる」と紹介されることがほとんどです。これは、個別指導が本当に合う子——つまり「すでに基礎ができていて、さらに上を目指したい子」「特定の単元だけピンポイントで補強したい子」——には正しい説明です。

しかし、英語が苦手で、基礎の段から抜けている子にとっては、丁寧さの問題ではなく時間と指導力の構造的問題が壁になります。

結論:「できない子こそ個別」という業界の常識が、こと英語に関しては逆に働く可能性がある——これが現場の答えです。

これは決して「個別指導塾が悪い」という話ではありません。子どもと教科の特性、そして指導形態の相性の話です。

ハピクル英語塾の答え:「できない子ほど集団授業+無料補習」

集団授業+無料補習の4つの力:①巻き込み力/②まとまった時間で基礎再構築/③英検という共通目標/④無料補習で取りこぼしゼロ

では、英語が苦手な子は、どんな塾の形態が合うのか。ハピクル英語塾の現場で15年以上見てきた答えは、「集団授業+無料補習」の組み合わせです。理由は4つあります。

力①:集団の「巻き込み力」

英語が苦手な子が、1対1で先生と向き合い続けるのは、実はしんどい時間です。先生の言葉が全部自分に向かってくる。質問に答えられないと逃げ場がない。

一方、集団授業には「巻き込み力」があります。周りに同じように頑張っている子がいる環境では、自然と引っ張られて前に進めます。「あの子が答えられたなら、自分も次は答えよう」「みんなが解いている問題、自分も解こう」という自然な圧力が、苦手な子の背中を押します。

力②:まとまった時間で基礎を積み直せる(しかも「演習中心」ではなく「解説中心」)

集団授業の1コマは、たいてい60〜90分まとまった時間で同じ単元を進めます。「今日は3単現のSを完璧にする」「今日は不定詞と動名詞の区別を徹底する」と、1つの段を一気に積み直せる

これが、細切れの個別指導との決定的な違いです。英語の苦手な子に最も必要な「まとまった時間での基礎再構築」が、集団授業ならできます。

ハピクル英語塾の進め方(一般的な塾との違い)

そのうえで、ハピクル英語塾にはもうひとつ大きな特徴があります。演習量より解説量の方が多いことです。

多くの塾では、英語の授業はこういう進め方になりがちです:

進め方(一般的な塾)
1回目3単現のSを解説 → 問題演習 → 宿題で大量に問題を出す
2回目宿題確認 → 問題演習 → 宿題確認

新しい単元の解説は1回だけで、あとは演習・宿題で量をこなすスタイル。苦手な子は、最初の1回でわからなかったら、その先ずっとわからないまま量だけこなすことになりがちです。

一方、ハピクル英語塾の進め方はこうです:

進め方(ハピクル)
1回目3単現のSを解説 → 問題演習 → 宿題は復習中心(その日解いた問題のとき直し・復習)
2回目同じ3単現のSをもう一度解説 → 問題演習 → 宿題は復習中心

ポイントは2つです。

  • 同じ単元の解説を、複数回にわたって行う。1回で理解しきれなかった子も、2回・3回と聞くうちに「なぜそうなるのか」が腑に落ちる
  • 宿題は新しい大量演習ではなく、その日の授業の復習中心。授業で扱った問題のとき直し・復習を24時間以内に行うことで、解説の理解を定着させる

ハピクル英語塾の指導観は「解説7割・演習3割」。英語は「なぜそうなるのか」を理解することが先で、量をこなすのはそのあと——これが現場の答えです。

関連:ハピクル式解説7割演習3割授業

力③:英検という共通目標が、クラスのリズムを作る

ハピクル英語塾では、英検合格を中心の目標に置いています。集団授業では、クラス全員が同じ級を目指して進むので、「クラス全体の英検合格」というチームの目標ができます。これは協同学習(Cooperative Learning)の研究でも、学業成績を大きく向上させると分かっている仕組みです。

関連:授業の聞き方で定期テストの点数が変わる!

力④:補習で「集団の弱点」を消す

ここがハピクル英語塾の核心です。

集団授業の唯一の弱点は、ついていけない子が出ること。これを、ハピクル英語塾は無料補習で埋めます。授業で拾いきれなかった子は、別途料金なしの補習で個別に戻れる——「集団のリズム+個別のフォロー」を両方取れる仕組みです。

田中先生の言葉:

「できない子ほど集団がいいんですよ。時間も取れるし。でも拾いきれない子がいるから補修がしっかりしてないと。で、個別が合うのはやっぱりそういう環境で元々できててさらに伸ばしたい子。」

「集団に置いていかれる」という不安は、無料補習で完全に解消される——これが、ハピクル英語塾の現場の答えです。

では、個別指導塾はどんな子に合うのか?

個別指導が本当に合うのは?:基礎が抜けている子は集団+補習/自走できる子は個別指導

ここまで個別指導塾の構造的な課題を整理してきましたが、改めて強調したいのは——個別指導塾そのものを否定しているわけではないということです。

個別指導が本当に力を発揮するのは、次のような子です:

  • すでに基礎ができていて、自分のペースでさらに上を目指したい子
  • 得意分野を先取りしたい子
  • 特定の単元だけピンポイントで集中対策したい子
  • 部活や習い事の都合で集団授業の曜日に通えない子

つまり、「土台がある子」「ペース重視の子」にとっては、個別指導塾はベストな選択肢です。

逆に、「土台が抜けている子」「基礎から積み直したい子」に関しては、英語という教科の特性上、集団授業+補習の組み合わせの方が合いやすい——これが結論です。

「個別→集団+補習」に切り替えて伸びた生徒の話

ハピクル英語塾には、個別指導塾から切り替えて成績が伸びた生徒が多くいます。代表的な例:

  • 中2冬入塾の生徒:個別指導塾に1年通って英語19点だった子が、ハピクル切り替えで中3には63点に
  • 中3夏入塾の生徒:個別で月3万払って英語が伸びなかった子が、ハピクルで48点→94点に
  • 中1夏入塾の生徒:32点→中2夏に70点

なぜこれだけ伸びたのか。共通するのは、「中1の段に戻って積み直した」ことです。

具体的には:

  1. 入塾時に「どの段が抜けているか」を診断
  2. 中2・中3でも、必要なら中1の3単現のSや一般動詞まで戻る
  3. 集団授業で全体のリズムに乗りながら、抜けた単元は無料補習で個別に対応
  4. 英検という外部の目標で自信を作る

これが、個別指導塾で1年動かなかった点数を、半年で動かすメカニズムです。

集団授業+無料補習を提供する英語専門塾という選択肢:ハピクル英語塾

ハピクル英語塾の特徴:集団授業+無料補習/英検対策に強い/小2〜中3対応/英語を1教科の起点に

ここまで読んで、「うちの子は個別から集団+補習に切り替えるべきかもしれない」と感じた家庭に向けて、集団授業+無料補習の仕組みを持つ英語専門塾として ハピクル英語塾 を紹介します。

ハピクル英語塾の特徴

  • 小学2年生〜中学3年生まで通える英語専門塾
  • 千葉県内に 京成大久保校・八千代中央校・八千代台校 の3校舎
  • 集団授業の良さ(仲間と切磋琢磨できる環境)と、個別補習の良さ(一人ひとりの理解状況に合わせる)の両方を組み合わせた設計
  • 無料補習がハピクル英語塾の看板。授業についていけない単元・伸ばしたい単元を、別途料金なしで補える
  • 英検を軸に、英語が得点源となる指導。小学生のうちから英検対策、上位クラスでは小学生で英検3級合格を目指せるクラスもある
  • 中学生の高校受験対策では、Vもぎを活用して他教科の学力も把握、模試の解き直しを徹底

ハピクル英語塾が向いている家庭

  • 個別指導塾に通ったが、英語が伸びなかった
  • 子どもの英語の基礎を、まとまった時間で積み直したい
  • 集団に置いていかれる不安は無料補習で解消したい
  • 英検対策のしっかりした塾で、外形的な成果を作りたい
  • 「楽しいだけ」ではなく、結果につながる指導をしてほしい

ハピクル英語塾が向いていない家庭

  • 英会話・スピーキング中心がいい → 英会話教室の方が合います
  • 5教科すべてを塾で見てほしい → 総合塾の方が合います(ハピクルとの併用も可能)
  • すでに英語が得意で、自分のペースで先取りしたい → 個別指導塾の方が合うこともあります

地域別の塾選び

千葉県八千代市・習志野市・船橋市エリアでハピクル英語塾を検討されている方は、各校舎の地域事情を踏まえた記事もあわせてご覧ください。

まとめ:個別で英語が伸びない子は、「教科と指導形態の相性」を疑う

最後に、個別指導塾で英語が伸びない場合の判断軸を整理します。

  1. 個別指導塾で英語が伸びない原因は、子どもでも個別塾自体でもない。「英語という積み上げ型教科」と「個別指導の指導形態」の構造的なミスマッチが原因のことが多い。
  2. 3つの構造的問題:時間の罠(実質40分)/大学生アルバイトの指導力/積み上げ型と細切れ時間の相性。
  3. 業界の常識「できない子ほど個別」は、英語に関しては逆に働きやすい
  4. 英語が苦手な子に合うのは「集団授業+無料補習」の組み合わせ。集団の巻き込み力+まとまった時間+無料補習でのフォロー、の三点セット。
  5. 個別指導が本当に合うのは「すでに基礎ができていて、さらに上を目指したい子」。個別を否定するのではなく、子どもと相性を再確認する。
  6. 英語1教科を立て直すと、勉強全体が回り始める。点数が動くと自信になり、他教科の勉強の仕方も変わる。

「個別で英語が伸びない」と感じたら、塾を変える前にまず「英語の段の診断」「指導形態の相性」を考えてみてください。英語の階段のどこが抜けているか、まとまった時間で積み直す環境はあるか、補習で個別フォローがあるか——この3点が揃えば、半年で動かなかった点数が動き始めます。

体験授業はどの塾でも受けられます。気になる塾を2〜3つピックアップして、「中1まで戻って診断してくれるか」「集団+補習の仕組みがあるか」を質問してみてください。それが、後悔のない塾選びの第一歩です。

関連する深掘り記事

情報の論拠
※本記事は2026年5月時点で確認できた公開情報および教室長・代表へのインタビュー内容をもとに作成しています。
・「できない子ほど集団授業+補習が合う」「個別指導が力を発揮するのは得意をさらに伸ばす子」のロジック:ハピクル英語塾 田中先生インタビュー(2026年4月8日)
・個別指導の時間配分(1対2で実質40分、大学生アルバイト担当):同上、塾業界一般の運営形態
・「教科の階段」のロジック:ハピクル英語塾 YouTube動画および note 解説(英語は階段のような科目だ! ほか)
・「ハピクル式解説7割演習3割授業」「集団授業+無料補習」の指導観:ハピクル英語塾 公式サイトおよび 田中先生 note 解説
・協同学習(Cooperative Learning)の学業成績への効果:Johnson, D. W., Johnson, R. T., & Stanne, M. B. (2000) ほか、教育心理学のメタ分析研究
・入塾後の成績変化事例(19点→63点/48点→94点/32点→70点):ハピクル英語塾 八千代中央校 教室長確認情報
※最新情報は各塾の公式サイト・校舎にて直接ご確認ください。