
2026.06.14
「1学期の英語、思っていたよりずっと悪い点を取ってきた」
「単語は覚えているはずなのに、テストになると点にならない」
「中1のときは普通だったのに、中2で英語だけ急に下がった」
「英会話には通わせているのに、学校の英語はなかなか伸びない」
——1学期(前期制の学校なら前期)が終わるこの時期、中学生のお子さんを持つ保護者からいちばんよく聞こえてくる声です。
そして多くのご家庭が、夏休みに向けて「夏期講習でなんとか取り返したい」と考えます。これはとても良い判断です。夏休みは、中学英語を立て直せる一年でいちばん大きなチャンスだからです。
ただし、夏期講習の使い方を一歩まちがえると、お金と時間をかけたわりに2学期(2期制なら後期)につながらない、ということも起こります。鍵になるのは「夏に何をやるか」よりも、「英語のどこに戻るか」です。
夏休みに入る前に、英語の夏期講習をどう選び、どう使えば2学期につながるのか。中1・中2・中3でつまずきやすい単元、5教科まとめての講習と英語に絞った講習の使い分け、家庭でできる夏の過ごし方まで、順番にお伝えします。
先に結論からお伝えします。
1学期で英語が崩れた中学生にとって、夏期講習で効果が出やすいのは、5教科を薄く全部やり直すことではなく、英語を1教科に絞って「つまずいた単元に戻る」ことです。
理由はシンプルで、英語は「積み上げ型」の教科だからです。前の単元の上に次の単元が積み上がっていくので、どこか1つの段が抜けると、その先がぜんぶ崩れます。1学期に下がった子は、たいてい「やる量が足りない」のではなく、どこかの単元でつまずいたまま先に進んでしまっているだけです。
つまずいたままの単元の上に、夏休みにいくら新しい問題集や単語を積んでも、土台が崩れているので積み上がりません。だから夏の最初の一歩は、「英語のどこでつまずいているのかを見つけて、そこに戻る」ことになります。
この「教科の階段」という考え方は、英語の成績を上げる土台そのものです。学期に関係なく通用する全体像は、中学生の英語の成績の上げ方|「教科の階段」のどこでつまずいているかを見つけて学び直す方法 でくわしく解説しています。夏休みは、その立て直しをいちばん集中してやれる時期です。
「つまずいた単元に戻ればいい」と言われても、学期の途中ではなかなかできません。学校の授業はどんどん先に進むので、戻っている余裕がないからです。
その点、夏休みは学校の授業が止まる、まとまった時間が取れる時期です。先に進む授業を気にせず、中1の単元まで戻ってやり直しても、誰にも置いていかれません。これは春休み・冬休みより長い夏休みだからこそできることです。
しかも、英語のつまずきは放っておくほど戻すのが大変になります。
だから「いつか時間ができたら」ではなく、今年の夏のうちに戻しておくと、戻す量が少なくてすみます。学年が上がるほど、夏の価値は大きくなります。
では、具体的にどの単元に戻ればいいのか。学年ごとに、1学期前後でつまずきやすい代表的な単元を見ていきます。
※学校で使う教科書(東京書籍・開隆堂・三省堂など)によって、単元を習う時期や順序は前後します。お子さんの教科書・進度に合わせて読んでください。
中1の英語は、ここからすべてが始まる土台です。
I am ... の文と I play ... の文では、否定文・疑問文の作り方が変わります。ここがあいまいなまま進むと、I have not a pen. のような英文を中3になっても書いてしまいます。He plays ...)。否定文・疑問文では does が出てきて動詞は元の形に戻る、というところでつまずく子がとても多い単元です。この土台が抜けていると、進行形・過去形・受け身・現在完了など、動詞を使う文すべてで同じ場所を繰り返し間違えやすくなります。中2・中3で英語が苦手な子が、まず戻りたいところです。
中2に入ると、文のバリエーションが一気に増えます。
Playing tennis is fun. の Playing は、形は動詞っぽくても文の中での働きは名詞(主語)です。「to+動詞の原形」「動詞+ing」は、文のメインの動詞ではなく、名詞などの働きをします——ここを押さえないまま進むと、長文でも英作文でもつまずきやすくなります。
中3は受験本番の学年。1学期から、つまずきやすい単元が続きます。
I have lived here since 2020.(今まで続いている幅)、I have visited Kyoto three times.(経験を重ねた幅)のように、「幅がある」場面で使う感覚が身につくと一気に解けるようになります。中3で過去問の正答率が下がる原因になりやすいのが、この受け身・現在完了、そして秋以降の関係代名詞・分詞・間接疑問文です。夏のあいだに中1・中2の土台を固めておくと、秋からの難単元の伸び方が変わりやすくなります。
学年別のつまずき単元の全体像と、それぞれの見分け方は 中学生の英語の成績の上げ方 でくわしく解説しています。あわせて、田中先生の動画解説 英語は階段のような科目だ! も参考になります。
夏期講習を選ぶとき、多くのご家庭が迷うのが「5教科まとめての講習にするか、教科を絞るか」です。
もちろん、全教科をまんべんなく底上げしたいなら、5教科をまとめて見てくれる総合塾の夏期講習がいちばん合います。苦手が複数教科にまたがっている子には、総合的に立て直せるのは大きな強みです。
ただ、英語が大きく崩れている子の場合、5教科の夏期講習だと英語に使える時間が薄まってしまうことがあります。英語は積み上げ型なので、中1まで戻ってやり直すにはまとまった時間が必要です。5教科を順番に少しずつ回すと、いちばん戻りたい英語が「総復習プリントを1〜2回」で終わってしまい、抜けた段が埋まらないまま2学期を迎える、ということが起こりがちです。
ここで知っておきたいのは、「英語だけに絞る」という選択肢もあるということです。英語が崩れている子は、夏のあいだ英語1教科に時間を集中させて、つまずいた単元までしっかり戻る。他の教科は家庭学習や別の手段で支える。こうした使い分けをするご家庭もあります。
「夏期講習=5教科をまとめて」と決めつけず、お子さんがいちばん戻りたい教科はどこかから逆に考えると、夏の使い方が見えてきます。
もうひとつ、この時期によく聞くのが「小さいころから英会話に通わせているのに、学校の英語の点数が伸びない」という悩みです。
これは、お子さんのせいでも、英会話教室のせいでもありません。英会話と、学校英語・定期テスト・受験英語は、伸ばしているものが少し違うからです。英会話は「聞く・話す」の楽しさや慣れを育てます。一方、学校の英語のテストは「文法のルールを理解して、読む・書く」力が中心です。だから、英会話を続けていても、文法でつまずいた単元は別に手当てしないと、テストの点には直結しにくいのです。
ただ、これは「英会話に意味がない」という話ではありません。「楽しく続ける」ことは英会話だけのものではなく、文法や学校英語を、子どもが通うのを楽しみにする雰囲気のなかで伸ばしてくれる塾もあります。「英会話=楽しい」「英語塾=かたい」と単純に分けず、両方の良さを組み合わせる選び方もできます。
夏は、その組み合わせを見直す良いタイミングです。英会話は続けながら、文法・読解・学校英語のつまずきは夏のあいだに別で戻しておく。そうすると、2学期のテストで「英会話に通っている成果」も点数に乗りやすくなります。
特に小学生のうちから英会話に通ってきた子は、中学生になって「話せるのに書けない・読めない」のギャップに気づくことが多い時期です。早めに文法の土台を足しておくと、その後がぐっとラクになります。
「つまずいた単元に戻る」が戦略の話だとしたら、もうひとつ大事なのが夏休みの毎日の習慣です。塾に通うかどうかにかかわらず、夏に身につけておきたい習慣が3つあります。
成績が伸びる子は、「練習=覚える」と「本番=何も見ずに出す」をはっきり分けています。単語を10回書いたら、何も見ずに自分でテストする。教科書の英文を音読したら、何も見ずに言ってみる。たくさん練習しても、何も見ずに出せなければ点になりません。夏休みは時間があるぶん、この「自分でテストする」習慣をつける絶好の機会です。(参考:自分でテストをすることを習慣化しよう!)
丸つけして終わりにしている子は、いつまでも同じ場所で間違えます。間違えた問題で「あ、そういうことか!」と納得できるまで解説を読み込む。その「なるほど」を感じた瞬間に、はじめて頭に入ります。
人は新しく覚えたことを、わりと短い時間でかなり忘れます。これは100年以上前から知られていて、今の研究でも同じ傾向が確認されています。だから「夏期講習で習ったことを、次の授業までほうっておく」のはもったいない。習った日のうちに、もう一度ノートや宿題でふれるだけで、定着がぐっと変わります。(参考:宿題は24時間以内に実行する)
この3つは、家庭でも今日から始められます。塾に通う場合も、この習慣があるかどうかで夏の成果が大きく変わります。
家庭だけで「つまずいた単元まで戻る」のは、実はかなり大変です。どこでつまずいているかを自分で見つけるのが難しいからです。塾の夏期講習を使うなら、どんな塾が合うのか。ここが選び方の分かれ目になります。
成績が下がると個別指導を検討するご家庭も多いですが、英語に関しては、それが必ずしも最適とは限りません。
英語が苦手な子は、基礎の抜けが多いのが特徴です。抜けを埋めるには、ある程度まとまった時間で、順番に積み上げ直す必要があります。1対2や1対3の個別指導は、1コマの中で一人の生徒に使える時間が短くなりやすく、学年の違う生徒と交互に進むぶん、英語が苦手な子をじっくり戻すには時間が足りなくなることがあります。
一方で、集団授業は1コマの中でまとまった時間を英語に使えるので、基礎からの建て直しがしやすいという良さがあります。「集団授業は一人ひとり見てもらえないのでは」と思われがちですが、その弱点は無料補習などの個別フォローと組み合わせることでカバーできます。集団のリズムで前に進みながら、ついていけない単元は個別で手当てする——この組み合わせなら、夏のあいだに抜けた段を埋めやすくなります。実際、英語が苦手な子ほど、まとまった授業時間を確保できる集団授業のほうが合うという考え方があります(参考:集団授業に通うメリット3選)。
逆に、個別指導が本当に力を発揮するのは、すでに基礎ができていて、自分のペースでさらに上を目指したい子です。お子さんがどちらのタイプかで、合う塾は変わります。
すでに個別指導塾に通っているのに英語だけ伸びていない場合は、その構造的な理由を 個別指導塾で英語が伸びない理由|「できない子ほど集団+補習」が現場の答え でくわしく解説しています。あわせてご覧ください。
「英語1教科に絞って、つまずいた単元に戻る」「集団授業+無料補習で戻す」——これをそのまま夏の指導にしているのが、英語専門塾のハピクル英語塾です。千葉県八千代市・習志野市・船橋市エリアに、京成大久保校・八千代中央校・八千代台校の3校舎があります。
ハピクル英語塾の夏期講習は、普段の授業の「復習」と、次の単元の「先取り学習」の両方を行います。1学期でつまずいた単元に戻って固め直しながら、2学期の内容を一歩先に進めておく。だから夏が終わったときに、抜けていた段が埋まったうえで2学期のスタートに乗れます。
ハピクルが普段の授業で大事にしている進め方を、夏期講習でもそのまま生かします。
通い方は、通常授業が週1回(必要に応じて無料補習を追加)。夏のあいだに英語1教科を立て直して、2学期につなげる形です。
ハピクルの活動レポートでは、夏に入会した中学3年生が、6月の定期テスト35点から、夏休み明け9月の定期テストで81点に伸びた例が紹介されています。背景には、定期テスト1か月前から「教科書解説→教科書準拠ワーク→理解度確認」を決まった流れで進める仕組みと、通常授業とは別の無料補習で、不安な単元を底上げする取り組みがあったとされています。(あくまで一例で、同じ成果を保証するものではありません)
中3の受験生にとっては、夏の頑張りを9月のVもぎ(千葉県の高校受験で使われる模試)で試す、という流れも作れます。模試は実力を測るだけでなく、夏に積み上げたものを確認して、秋からの勉強のモチベーションにするのに役立ちます。(参考:Vもぎは勉強してからいけ!)
小学生のうちから英会話に通ってきて「話せるのに学校英語が不安」という子にも、文法の土台づくりから対応しています。ハピクルの小学生クラスでは、多くの中1がつまずきやすいと言われる3単現のSを、夏のうちに先取りして固めることもあります。いちばん新しい八千代台校(2025年12月開校・京成本線 八千代台駅から徒歩5分)は、教室長の大塚けん先生が「教室というより部活の部室のような雰囲気」を大事にしていて、特に小学生にも通いやすい校舎です。大塚先生自身、中学時代に5教科で200点に届かない時期から、中3で勉強のやり方を変えて立て直した経験を持っています。
ハピクル英語塾 2026年 夏期講習のご案内
- 期間:2026年7月20日(月)〜8月31日(月)の中で、各クラス4日間 ※3校舎とも、クラスによって日程が異なります
- 対象:小学3年生〜中学3年生
- 料金:10,400円(教材費込み)
- お申し込み・お問い合わせ:ハピクル英語塾の無料相談フォーム から(各校舎の空き状況・日程もこちらでご確認いただけます)
集団授業の良さ(仲間と一緒に進む環境)と、無料補習の良さ(一人ひとりの理解に合わせる)の両方を、夏のあいだ英語1教科に集中して使えるのが、ハピクル英語塾の夏です。
中学生の英語を夏に立て直す基本は、住んでいる地域に関係なく同じです。
千葉県八千代市・習志野市・船橋市エリアで、英語の夏期講習や塾を探している方は、各校舎の地域事情を踏まえた記事もあわせてご覧ください。
夏のあいだに英語の土台を戻しておくと、2学期の定期テスト、そして高校受験の英語が大きく変わります。
最後に、中学生の英語を夏に立て直すための判断軸をまとめます。
夏期講習は「新しいことをたくさん足す場」ではなく、「つまずいた場所に戻って、2学期につなげる場」です。気になる塾を2〜3つピックアップして、体験のときに「うちの子がどこでつまずいているのかを、最初にちゃんと見極めてくれるか」を質問してみてください。それが、夏を無駄にしない塾選びの第一歩になります。
情報の論拠
・「英語は教科の階段」「つまずいた単元に戻る」「できない子ほど集団授業+補習が合う」「英語ができない子ほど集団授業(授業時間の確保)」のロジック:ハピクル英語塾 田中先生のYouTube動画および note 解説(英語は階段のような科目だ!/集団授業に通うメリット3選 ほか)、田中先生インタビュー(2026年4月8日)
・中1〜中3のつまずき単元(be動詞・一般動詞/3単現のS/不定詞・動名詞/受け身/現在完了 など):ハピクル英語塾 田中先生 note 解説、および 中学生の英語の成績の上げ方
・「夏期講習は普段の授業の復習+先取り学習」「小学生クラスで3単現のSを学習」:ハピクル英語塾 note(英語塾の口コミ獲得方法とは?・2024年8月/生徒数レポート 2024年9月)
・「講習は成長のチャンス/期間内で各クラス4日間」:ハピクル英語塾 田中先生 note 解説(講習は成長のチャンス!)
・夏入会の中3が6月35点→9月81点に伸びた例、定期テスト特化指導(教科書解説→準拠ワーク→理解度確認)と無料補習の仕組み:ハピクル英語塾 note 活動レポート(中3で35点→〇〇点!?定期テストの結果・2024年9月)
・「夏の頑張りを9月のVもぎで試す」:ハピクル英語塾 田中先生 note 解説(Vもぎは勉強してからいけ!)
・「成績が伸びる習慣(自分でテスト/なるほどの答え合わせ/早めの復習)」:ハピクル英語塾 田中先生 note 解説(自分でテストをすることを習慣化しよう!/宿題は24時間以内に実行する)
・「学んだ内容は短い時間でかなり忘れる傾向」:エビングハウスの忘却曲線(Ebbinghaus, 1885/再現研究 Murre & Dros, 2015, PLoS ONE)
・「解説7割・演習3割」の指導観:ハピクル英語塾 田中先生 note 解説(ハピクル式解説7割演習3割授業)
・ハピクル英語塾の校舎・八千代台校・大塚けん先生の情報:ハピクル英語塾公式サイト、YouTube「教室長対談 第4弾【八千代台開校!】」(2026-04-15公開)
・2026年夏期講習の実施期間・対象・料金(7/20〜8/31の中で各クラス4日間/小3〜中3/10,400円 教材費込)・申込フォーム:ハピクル英語塾 各校舎・教室長への確認情報(2026-06)
・学習指導要領(中学校 外国語):文部科学省 公式情報
※本記事は2026年6月時点で確認できた公開情報、および教室長から確認した情報をもとに作成しています。夏期講習の実施内容・料金・日程は、各校舎の公式サイト・お問い合わせ窓口で直接ご確認ください。